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『コンクリート・レボルティオ』が楽しみだという話

 久々にわくわくする企画がやってきた。まあ二、三日前にはバレてたのだが一応今日が公式発表で、PVも出た。しかしこの時期に告知されてしまうと、『ケイオスドラゴン』への期待が大幅にそっちに持って行かれる気がしないでもない(『ケイオス』についてはまた改めて書きたい)。既にこれが観れれば、今年は満足かなという気分でもある。あまりハードルを上げ過ぎるのはよくないとはわかっているのだが……

 

 僕は『UN-GO』というアニメが大好きだ。ここ五年のTVアニメで一番面白いと思っているし、向こう五年これ以上の作品はないんじゃないかとも思っている。正直この五年でこれに肩を並べることができたのは『アイカツ!』ぐらいで、それにしたって『UN-GO』の監督の水島精二がアドバイザーにいて、『UN-GO』の演出だった木村隆一が監督をやっているわけだ。面白いものは大体同じ連中が作っていることの好例だろう。そのぐらいには思っている。思ってます。だから、その『UN-GO』を作った水島精二と會川昇がまた組むというのだから、『コンクリート・レボルティオ』が楽しみでないはずがない。

 

 『コンクリート・レボルティオ』には「超人幻想」という副題がついている。ということは、一種のヒーローものなのかもしれない。PVを観ていてもたぶんそうなのかなという感じである。會川昇氏が特撮畑の人であり、かの『仮面ライダー剣』の最終回(大好きである)を作り上げた人であることを思えば、納得の題材である。ヒーローものを裏返す、というのは近頃なんだかんだで流行りで、既に「またか」という向きもあるかもしれない。僕もその手のものを最近よく見かけるが、大体が所謂「メタヒーローもの」だ。要するに、ヒーローものの展開を敢えてひねったり、ヒーロー自体に自己言及したりするタイプの作品である。

 

 それはまあ結構なのだが、単にヒーローものを裏返して終わるちょっとニヒリズムの入った作品ばかりなようにも思う。普通のヒーローものをするのは照れくさいのかもしれないが、本来ヒーローものの魅力が「アツさ」にあることを考えれば、このやり方は本末転倒と言わざるをえない。

 

 ヒーローをひっくり返すのなら、それを既存のヒーローものと上手くすり合わせねばならないだろう。決して簡単なことではないが、水島・會川コンビならやり遂げてくれるんじゃないかという期待がある。このコンビなら、間違いなくヒーローものを裏返しはするだろうが、それをいかにしてアツい「表の」ヒーローものと合体させていくか今から気になっている。

 

 たぶん『UN-GO』は2011年当時の空気感に一番真摯に向かい合った作品で、大したことはないにしても自分なりに2011年を過ごしていた僕は尋常でない衝撃を受けた。傷つき、悩みながらも真実を求める結城新十郎、つかねばならない美しい嘘もあると訴える海勝麟六、二人の姿は今なお焼き付いている。あの作品は、放送枠であった『東のエデン』以来のノイタミナオリジナルアニメの空気感をも変えていった。

 

 『UN-GO』が打ち立て、『PSYCHO-PASS』が受け継ぎ、そして『PSYCHO-PASS』のなかで停滞していった泥にまみれた力強さ。それをこの作品はまた塗り替えてくれるだろうか。あれから4年が経ち、僕もそれなりには考え方も変わった。『コンクリート・レボルティオ』という作品がどう転ぶかはわからない。それでも、2015年の僕と2015年のアニメを、かつての『UN-GO』がそうであったように変えてくれるだろうかと楽しみでならないのだ。