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『楽園追放―Expelled from Paradise』

 『楽園追放』観に行ったんですよと、知り合いの方に言ったところ「釘宮の(演じるキャラ)の乳首見えるってホント!?」と聞かれました。ええーまずそこ訊いてくるかー。まあ見えるんだけれど。さてさてでは『楽園追放』について。

 

 映画は公開日近辺に観に行かないとズルズルと引き延ばして結局観に行かないという法則は厳然として存在していまして(ホントか?)、そんなわけでこういうのはなるべく公開日に観に行くことにしています。めっちゃ混んでるけどね。

 

 水嶋精二監督と虚淵玄のタッグが送るSF劇場アニメ。足かけ五年かかったそうです。僕自身は2012年ぐらいに友人からこんなのがあると聞いたのが最初だと思うので、まあそれでも2年ちょっとは待ちました。『UN-GO』を作った水嶋精二ならなにがなんでも観てやろうってそんな気分だった気がします。

 

 ストーリーは至ってシンプル。フルCGの迫力を活かすために、あんまり複雑な展開にしなかったみたいです。虚淵玄氏に言わせれば「王道」だとか。まあたぶん王道なんでしょうが、もうちょい捻ってもよかったかなと個人的には思います。確かに王道というだけあって、肝となる筋は力強くしっかりしています。その点、奇を衒うだけで色々がたがたなものよりはるかにマシといえますが、まあもう少しアッと驚く展開があれば? 一つ上の段階の作品になったかなあと。

 

 「人が死なないストーリー」を目指したということで、まあ虚淵先生もまどかのイメージからそろそろ解放されたいのかなあと観ていて思いました。ただまあいつもの「見せかけの幸せ」みたいなのは健在で、完全な世界ディーヴァがどうもきな臭いというのは、結構時間をかけて話してましたね。それを具体的に明かしていかないあたり、この作品の優しいところなんでしょう。まあ残酷なところかもですが。

 

 見どころとしては、とにかくアンジェラがかわいいです。くぎゅマジすげえわ。フルCGを活かしてヌルヌル動いて、表情も豊か。あとなんかエロい。水嶋監督はキャスト選びに光るものがあると思ってましたが、『楽園追放』の釘宮さんはホントに素晴らしい。ディーヴァにいるときと、リアルワールドにいるときの演じ分けから始まって、徐々に成長していく様子を見事に演じてます。安易なツンデレに迎合せず、かといって変に奇抜なわけでもない。釘宮さんというと、僕なんかはやっぱツンデレの印象が強くて、最近まったくタイプの違うキャラで「やっぱくぎゅぱねえわ」と驚かされることが多いのですが、今回は特にそうでした。こんなのは亜久里ちゃん以来ですね。ここまでかわいさとカッコよさを両立できるのはすごい。アンジェラの成長という面が強い作品ということもあり、二時間ずっとアンジェラから目が離せないこと請け負いです。

 

 あとはやはり戦闘シーンでしょうか。戦闘の動き指導に板野一郎氏が来ていますね。まあとにかくメチャクチャ動きますし、迫力満点です。あれこんな話だったっけというぐらい。戦闘シーンのとき相手の顔を移さないのはちょっと偽善くさい気がしましたが、結局「人が死なない話」ですから、まあいいか。いやこんなあっさりした感想ですが、たぶんホントはもっとすごいんだと思います。ただ最近作画はチキンレースになってる感じで、僕自身はどこからが別次元なのかあんまわからないというのが正直なところですね。

 

 トータルとしては、まずかわいいヒロインが観たければ行くべきです。どれだけ釘宮理恵という声優がすごいかわかります。全体として捻りというより、ストーリーのパワー重視の作品で、そのぶん細部に凝ったことをしてるタイプだと感じました。ともあれしっかり作ってる作品だと思います。なんだかんだでインパクトありますよ。……かくいう僕も映画観た後関連書籍を買いあさりましたとさ。