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『暁のヨナ』のすゝめ~あなたがヨナを読むべき5つの理由~

 メチャメチひとりぼっちの 人に あげる

 唇の 裏側に 隠してある

 ホ・ホ・エ・ミ・ノ・バ・ク・ダン!

  ――――――――――馬渡松子<微笑みの爆弾>

 

 

 秋アニメもぼちぼち始まりだしたこの時期。なにかアニメ化する原作を読んで、「んー原作読んでるけどさ」といいたい! だけどなにを読めばいいのかわからない、というそこのあなた。あなたにこそお薦めするのが『暁のヨナ』です(ステマじゃないよ)。これを読んであなたも原作ファンを名乗ろう。というわけで、今回は僕が大好きな『暁のヨナ』の魅力をわかりやすく(?)まとめてみようじゃあないかという記事です。題して「あなたがヨナを読むべき5つの理由」、はじまりはじまり。

 

 まずは基本情報から。『暁のヨナ』は白泉社『花とゆめ』で連載されている草凪みずほ作の少女漫画です。国を追われた高華国の王女ヨナは、護衛のハクと共に流浪の旅へ。その途上で彼女は神官に伝説の四龍の戦士を探せと言われる。旅を続けるうち、ヨナに惹かれるように集結する四龍の戦士たち。やがて彼女は仲間たちと共に国をも巻き込む波乱に身を投じていく――現在単行本が15巻まで刊行されていて、10月から待望のTVアニメが放送開始です。ヨナの世界がいかにしてアニメで表現されるのか期待が高まるところですが、それはそれとしてそろそろこの記事の本題に行ってみましょう。以下の5つの理由にあてはまるんじゃないかな、という方は是非この作品を手に取ってみてはいかがでしょう。

 

 

①強い女の子の成長譚が好きだから

 少女漫画というと繊細なメンタルを描いて、微妙な人間関係を紡いでいくというイメージがあるかもしれません。確かにそれは間違いではありませんし、多くの作品がそうです。別に『ヨナ』だってガサツなキャラがわんさかいるというわけでもないです。ただこの作品は活劇という要素が強く、人の生き死にに関わる容赦ないシーンも多いです。たとえばヒロインであるヨナは、平和で穏やかであった宮廷から突如外の世界に放り出され、命を狙われる流浪の旅を強いられます。ヨナももちろん女の子らしい繊細な感情を持ち合わせています。しかし彼女は過酷な状況を切り抜けていくタフさをも持ち合わせています。圧倒的にたくましいんですね。1巻最初のヨナはいかにも世間知らずなお姫様で、やさしさに溢れているもののどこか抜けたところのある女の子でした。しかし巻を経るにしたがって、過酷な試練を経験し、どんな状況にあっても誇りを失わず立ち向かっていき、その姿で人を惹きつけるヒロインへと成長していきます。『暁のヨナ』という作品は旅を通したヨナの成長ストーリーでもあります。どんどんと不思議な魅力を湛えていくヨナから目が離せないのです。

 

 少女漫画に興味があるんだけど、どうもあの女の子女の子したキャラ設定が好きになれないという方、昨今の主人公に媚媚のヒロインにはもううんざりだという方。強くてたくましい、そんなヒロインを見てみませんか?

 

②綺麗な絵が好きだから

 漫画が全て絵柄で決まるかというとそんなことはないですが、綺麗な漫画はつい読みたくなります。『暁のヨナ』は絵が非常に美麗であることで知られています。上の画像見てもらえばわかりますが、カラーもすごいことになってます。少女漫画は他の漫画のジャンルに比べて作画の線が細いので、ヨナのようなバトルも多い漫画の場合損になりがちなのですが、この作品は逆に繊細な絵柄をめいいっぱい生かして、キャラの心情の機微を容赦ない活劇と組み合わせています。それによって躍動感に少女漫画的キャラ描写のハイブリッドという、少女漫画だからこそできる試みに成功していると言えます。またヨナは大陸風の国が舞台なので、服装なども現代風ではなく、わりとアニメ的な感じです。キャラクターもそこまで少女漫画の文脈を要求されるものではないので、絵柄ともどもハードルを感じずに受け入れられるのではないでしょうか。

 

 絵柄の綺麗な漫画がなにより好きだ、たまにはごついやつや萌え絵以外も読んでみたいという方は是非。

 

 

③逆ハーレムが好きだから

 この表現をこの作品に用いたのは確かアニメ監督の神山健治氏だったと思います。少女漫画は女性キャラが多めのタイプと、ヒロインの周りに男性キャラがいっぱいいるというタイプがあると思いますが、ヨナは後者です。この言葉が示す通り、『暁のヨナ』は男性キャラが多いです。というか、女性キャラがめちゃくちゃ少ないです。初期はホントにヨナしかいないです。あ、おっさんはやたらいます。まあだから逆ハーレムというわけでもないですが。

 

 神山監督が指しているのは、ヨナの旅の一行のことです。ヨナの旅を支えるのは護衛のハクに、四龍の戦士である白龍のキジャ、万能少年ユン、青龍のシンア、緑龍のジェハ、黄龍のゼノの6人。はい、全員男です。ハクは昔からヨナに思いを寄せていて、四龍たちも複雑な思いを抱いています。ただハクは幼いころの環境やら護衛と姫という立場で、複雑なところもあり、四龍たちは四龍でその思いが自分の気持ちなのか龍としての思いなのか悩んだり、と少女漫画まっしぐらの展開です。しかもヨナがハーレム主人公もかくやという鈍感ぶりを発揮していて、主にハクが報われないのなんの。ただ恋愛方面にヨナの感性が発達していないため、あまりあざとい雰囲気にはならず、みずみずしい人間模様です。そのあたりは『かんなぎ』辺りに通じるでしょうか。

 

 ハーレムものはもう飽きた、これからは逆ハーレムだという方、カッコいいお兄様方やおっさんの面々が見たいという方一読の価値ありです。

 

➃ヒロインの笑顔が好きだから

 ヒロインの笑顔、とっても大事ですよね。これさえあればオールOKみたいなところがあります。水野良氏がこの作品を「笑顔ひとつで獣も龍もしたがえる。幻想譚<ファンタジー>の姫君はこうでないとね」と評しています。これは非常に的を射たコメントで、『暁のヨナ』におけるヨナの笑顔には抜群の破壊力があります。暗い過去を抱えた四龍たちも、過酷な仕打ちに耐える人々も、行き詰った国も、ヨナは笑顔一つで救っていきます。勿論笑顔だけで全てが解決するなんてそんな甘い話はありません。ヨナ自身厳しい試練の前に傷つき、打ちのめされ、それでも歯を食いしばって前へ進みます。その力強さがあるからこそ、最後に浮かべる笑顔が輝くのです。そんな笑顔を浮かべることができる不思議な魅力をヨナは次第に身につけていきます。

 

 

 ヒロインの笑顔が大好きな人、癒しが足りてない人、この作品を読みましょう。

 

 

➄骨太な演技が好きだから

 これは原作というかアニメ方面なのですが、アニメ化前に書いてんだから、一つぐらいこういうのもあった方がいいかと思って入れました。アニメの方はまだわからないのでソースは単行本限定版とか『花とゆめ』付録のドラマCDです。キャラの心情描写が肝になってくる少女漫画はアニメ化したときは演技方面で観るべき点が多いと思います。本作もその例外でなく、皆さん迫真の演技です。中でもヨナ役の斎藤千和さんの演技は凄まじく、普段のかわいらしいヨナ、バトルやシリアスシーンでの凛としたヨナ、打ちのめされ沈むヨナ、と様々なヨナを演じ分けています。アニメは2クールみたいなので、ドラマ CD化した部分も新たにアニメになるみたいなので、その部分に関しては放送前からでも自信を持って必聴ですと言えます。

 

 先ほども言いましたが、ヨナは男性陣が多いです。どうしてもアニメは女性キャラが多いので、男性陣の重厚な演技を目にする機会はなかなかないです。ぜひヨナでそれを体感してみては。そしてそのアニメをさらに楽しむために原作を読んでみては。

 

 

 はい、5つの項目から『暁のヨナ』を薦めてみましたが、いかがだったでしょうか。本当に幅広い層が楽しめる作品だと思うので、もしこの記事で興味持ってもらえたら一ファンとして嬉しいですね。今からアニメが楽しみです。

 

・原作既読だという方は15巻のレビューをこちらからどうぞ

 ネタバレ注意です

  暁のヨナ15巻レビュー

 

 

 布教活動に余念がないね。

 今しかない、と思っちゃうんだよ。

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コメント: 1
  • #1

    NaNa (金曜日, 08 5月 2015 18:25)

    ヨナ大好きです!アニメ終わったあとにこれ見ましたがすっごく的確!サイコー!