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『なまいきざかり。』2巻


作者:ミユキ蜜蜂

レーベル:花とゆめCOMICS

出版社:白泉社

発売日:2014/8/20

ジャンル:漫画

僕個人としては、男だから少女漫画を読んでも理解できないとかはあんまり思わないんですが(僕が思ってるだけかもですが)、どうもこの漫画には珍しくそれを感じる気がします。

 

 できるクール系バスケ部マネージャー町田由希と生意気なバスケ部の後輩成瀬翔の恋愛模様を描く『なまいきざかり。』、相変わらずセンスを感じる表紙の2巻です。僕はこの漫画はジャケ買いしました。1巻の帯に「国民的♡後輩男子あらわる!!」とあって、今回は「今いちばんニヤニヤしちゃうバスケラブコメ♡」とあります。そう、この漫画の重要なファクターに「年下の男の子」というものがあります。しっかりクール系のヒロイン(最近こういうヒロイン多いね)が年下の男の子に振り回されるというのがこの漫画の基本的な展開です。生意気で、いけ好かないやつだけど、大胆に好意を向けてきたり、どこかほっとけなかったりと、由希が成瀬と接するうちに次第に彼に惹かれていくというのはまぁわかるのですが……

 

 年下男子の魅力ってのがあんまりわからないぞ。いやこういう破天荒な男子(用法が違うけど)という設定の良さはわかる、というか少女漫画の何割かはそういう系統だけれど、そこにプラスアルファで「年下」という要素を入れる意味というのがあんまりわかんないんですよね。いや素直にドキドキ感を楽しみなさいと言われればそれまでなんですけど、こう年下って要素がけっこう重要みたいだし。こうお姉さん的な気持ちで(ヒロインの由希は大家族の長女です)、成瀬がかわいいって感じなのでしょうか。面倒をみてあげたいみたいイメージ? こういうドS系男子はヒロインをリードするやつが多いから、そこに年下って要素を加えることで逆のベクトルを与えるってことなのかなとか思いますが、実際どうなんでしょう。

 

 さてそろそろ2巻の話。1巻で大きな位置を占めた由希のバスケ部先輩への恋と失恋という話は今回はまったくと言っていいほど描かれていません。1巻自体が由希が成瀬のことが好きになるまでを描いていたので、その段階はもう過ぎたということなのでしょう。そんなわけで2巻はばっちり由希と成瀬の関係に絞られてきます。そして2巻以降の展開としておなじみ、成瀬にライバル登場です。小学生時代の成瀬のバスケ仲間袴田静くん。今のところ成瀬への対抗心しかありませんが、うん君が由希に惚れることは知ってるんだ。もうすでに二人のからみあったしね。長期連載に向けて形を整えていっているといったところでしょうか。

 

 また2巻は成瀬の成長ということで、結構バスケの描写が多いです。正直この漫画でバスケは二人をつなぐ場の要素しかないと思っていたのでびっくりしました。あ、バスケまじでやるんだと。ただまぁ、もともと恋愛方面に重きを置いた漫画ですから、スポーツものやろうにも枠組みが恋愛ものの範囲内になっちゃうので、それほど出来がいいわけではありません。あくまでバスケを通して二人の関係がどう進展するかというところに主眼が置かれているので。僕としては日常描写をもっと増やしてほしい気もします。

 

 上で年下どうこうの話をしましたが、この漫画はその手のことを気にしなければ、少女漫画を普段読まない男性読者でも読みやすい漫画だと思います。とりわけ成瀬に対する由希の反応や二人の関係は、どちらかというとアニメとかの文脈で理解しやすいものですし、絵柄も比較的馴染みやすいものなんじゃないかなと。ただその分ドキドキ感みたいなのはちょっと薄い気がします。そのあたりの演出が良くなればもっとこの漫画は輝くと思います。少女漫画っぽくない演出と、少女漫画が本来持つ良さ、それが3巻で上手く融合してくれたらなぁ。この作品メインターゲットではないであろう僕はそう考えます。

 

 

対象層じゃないのに我が物顔しすぎじゃない?

うーん、やっぱ理解したいじゃないですか。