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『東京喰種』2話~夜の夢を見る伝奇~

 今『東京喰種』がアツい。これは伝奇アニメの救世主です(それほどこのジャンルが廃れているわけじゃないですが)。ぬるいアニメを軽々超えていくパワーに溢れた作品です。

 1話のアバンがすごいって話は言い続けていますが、2話もなかなかいいですね。薫香ちゃんがカッコいい。やはり伝奇作品にカッコいいヒロインは欠かせません。どっちつかずの金木くんを責めながらも、喰種の残酷さを教えるやさしさと自分の境遇への諦めもあり。見た目のグロさだけでない要素がアバンにはあります。それとやっぱ規制はキツイですね。わかってはいても残念。

 

 まずOP。これは凄まじい。まず単純にカッコよすぎるというのはあります。だがそれ以上に伝奇作品の世界観を的確に表現していると思います。

 伝奇といっても色々ありますが、『東京喰種』は恐らく閉鎖空間を基盤にした伝奇作です。この手の作品では「街」という概念が強い意味を持ちます。例えば菊池秀行の「魔界都市新宿」みたいなものです。奈須きのこの『Fate/stay night』も最初は冬木市という街が重要でしたが、後半から世界観が肥大化してあまり関係ないような気もします。『東京喰種』はタイトルにもあるように東京がそれですね。また〝閉鎖〟空間といったようにこの空間が閉鎖している必要があるわけです。こういう時非常に手っ取り早いのが「殺人鬼」です。連続通り魔とかでも構いません。街でそれが彷徨しているという設定によって、街を閉ざすことができるんですね。で、何が言いたいのかというと、このOP映像はその「街」という要素と「殺人鬼」的な要素が前面に押し出されていて、有体に言えば雰囲気作りが決まっています。これはセンスがいいと思います。絵的なところを見ても、青空に金木くん一人とか、窓に映る赤い眼とかカッコいいわけですよ。あとサビの時の演出は迫力ありますね。感想でモード学園ってのをみてああ成程(笑)、と。伝奇作品で僕が大好きなのは深い夜の、真っ暗な夢を見せてくれるものです。このOPはまさしく夜の夢を見せているでしょう。

 さてコーヒーから始まる(?)Aパート。これコーヒーに人肉混ざってんじゃね? と思ったの僕だけですか。「あ、こうすれば何でも喰えるね、やったじゃん」って最初思ったんですが、別にそうでもないみたいです。店長優しいです。

 金木くん、眼帯すると雰囲気全然違いますね。ここでは永近という日常と非日常に踏み込んだ自分の対比がきちんと描かれてますね。そこに登場する西尾。日常・非日常の変転に隙がない。馬糞ネタは言われるまで気づかなかったんですが、言われてみるとなんで知ってるんだ? ですね。西尾のキック鮮やかすぎてヤバいですね。バトル入るのがいきなりだったので油断してました。道路の下でバトルのはやっぱりお約束。

 そして終盤には金木くん覚醒。利世さん強すぎです。友人に先に言われてしまったのですが、規制部分が『するがモンキー』ですね。まああれは規制ではなくそういう演出でしたが、他のアニメでやると違和感バリバリのを平気な顔してやってたんだから、今思うといかにぶっ飛んだ演出かってことですね。ただまあ『東京喰種』に関しては赤い血を見せてほしかったなと。正統派で迫力あるんだから。言っても仕方ないけど。

 止めに入る薫香ちゃん(これ漢字狙ってんのかな)。なにこれめっちゃカッコいい。雨宮さんの演技が決まってますね。ここでこう見せた後に、最後の場面で、部屋の中で蝶を手にのせてるんだからずるいですよね。最後の新キャラもいい感じにイカれていて、この後の物語を感じさせます。

 さてそろそろまとめ。2話は1話ほど派手ではないですが、今後のストーリーラインを提示できていたと思います。伝奇的作品のセオリーを丁寧に描いていたかなと。1話でああいうぶっ飛んだことをしても、次できちんとフォロー入れられる辺りがいいアニメたる所以なんですね。3話にも期待です。